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鶴田浩之の個人ブログ | since 2005

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19歳、写真を撮り始めてよかったと思える5つの理由。

僕がはじめてデジタル一眼レフカメラのファインダーを覗いたのが17歳の時で、高校3年生になったばかりの時でした。当時僕は高校の生徒会長をしていて、学校行事(文化祭や、体育祭など)をカメラに収めていました。初めてのカメラは、Canon EOS Kiss X2で、ダブルレンズキットを買って、のちにf1.8 50mmの8000円くらいの単焦点レンズを買い足しました。

僕が高校時代に撮ってまわった写真が、僕の卒業年の高校の卒業アルバム(20枚くらい)に使われています。それは本当に嬉しいことでした。300人が、一生大事に持つであろう卒業アルバムに、僕が撮った写真が載ったこと。それが大きな自信となりきっかけでした。

それから上京後、今の大学に通い始めて、2009年12月に中級モデルのCanon EOS 5D MarkIIと、EF L 24-105mm F4L USMを購入しました。レンズと合わせるとMacBook Airが2台買えてしまうような値段だったけど、自分でお金を貯めて買ったときの感動は忘れられません。僕の人生の中で、最も素晴らしい買い物の一つでした。

あれから1年経ち、たくさんの景色、たくさんの人の写真を撮ってきました。友達との旅行・大学のサークルの合宿に始まり、一人旅した沖縄の最南端の離島、100人で登った富士山、2度目のインド旅、ヒマラヤの標高5600メートル、辺境の土地ヌブラ。いろんな旅を、カメラと共にしてきました。

写真をはじめてから、人生がとても豊かになったと思います。その理由を5つにまとめてみました。

いつでも、どこでも、ずっと付き合える趣味だったこと

写真やカメラは、楽器・スポーツや山登りなど条件と場所が限られるような趣味とは違い、いつでもどこでもできる趣味の一つです。そして消費するだけではなく、「何かを創りだす」という意味を持ったものであり、形として結果が残ります。それを仲間で共有したり、懐かしんだり、今だけでなくこれから先ずっと楽しむことができます。古い写真を見返すことで、その時の空気感・匂いがよみがえってきます。それは想像以上に素敵なことでした。だから、少しでも興味がある人は、すぐにでも始めたらいいと思います。人生この瞬間は一度しか無いのだから。

コミュニケーションの材料になったこと

初対面の人と会うとき、カメラを肩に下げていると興味を持ってもらいやすいです。写真を撮る、というコミュニケーションは大きな可能性を持っています。写真を撮るという行為には「笑顔」が伴っているからこそ、一気に親近感が増します。新しい組織に入ったとき、たとえば大学に入学したときのサークル合宿など、カメラマンは、顔と名前を一番最初に覚えてもらいやすいです。僕自身もしかり、わずか1日で50人近いメンバーから顔と名前を覚えてもらえました。そのあとすぐに写真を送ってあげたり、フォトブックを作ってあげたりといったフォローをすることで、さらに印象が増します。カメラは、もしかしたら誰でもリア充になれる可能性を秘めたアイテムかもしれません。

世界中に、仲間がたくさんいたこと

写真を始めて強く実感したことは、世界中に仲間がいるということ。写真はノンバーバル、世界共通言語です。異国の地でも通用する趣味で、旅をしたり、ネットに写真を共有する過程でそれを実感できました。例えばあまり外国語が話せなくても、撮った写真を見せ合うことで全然コミュニケーションできちゃうんですよね。ポストカードにして、後日エアメールで送ってあげるとさらに喜んでもらえます。今の時代、TwitterやFacebookやFlickrを通して世界中の写真家の作品に触れることができて、そして彼らとコミュニケーションできます。僕がTwitterに日本のきれいな夕焼けをアップすると、たまに外国人から「Beautiful!」とリプライが飛んできます。一歩踏み出すだけで、世界が一気に広がる。大きな変化です。また外国に限らず、身近にもカメラ仲間がどんどん増えて、星空を撮りに一緒にドライブにでかけたり、美味しいご飯を探しに出かけたり、単純に友達が増えました。

世界を見る目が、変わったこと

一番大きな理由かもしれません。写真をはじめてから、何気ない景色を気にかけるようになりました。窓に差し込んでくる午後の優しい光。普通誰も気にかけないけど、なんとなく「あ、いいな」と思う。毎日、夕焼けや雲の形を眺めるようになりました。月を探すのが、帰り道の習慣になりました。快晴と雨の日の、それぞれの光の温度。せわしない東京の街で、すれ違う人々の表情から「みんな今なにを頑張っているんだろう?」と考えるようになったり。それぞれが帰る家があって、そこでいろんなドラマがあるんだろうなぁ、と。土に生えてくる春の芽や、温かいお茶の湯気や、キャンドルの炎、休みの日に公園で遊ぶ子供たち、日向ぼっこする猫。日常な些細なところに、美しさを見いだせるようになりました。光を知ることで、世界の見えかたが変わります

表現することのすばらしさを実感したこと

あなたが撮った写真好きです、と言われると本当に嬉しいです。表現することは、誰かの心を動かす可能性を持っていること。僕自身もいろんな人の写真から影響を受けてきました。いつか誰かの心を動かせるような写真を撮りたい。一人でもいいから、心に残るようなものを撮りたい。そう思います。個人の趣味でありながらも、それで互いに影響しあうことができる。人柄が出る。同じ状況でも、撮る人によってまったく違う写真になる。そこが、面白いところです。

最後に

記事に「19歳」という言葉を入れてますが、僕は10代で写真と出逢って、本当によかったと思っています。単なる趣味ではなくて、人生の一部、ライフスタイルになりました。

有名な言葉ですが、Photographerの「photo-」は「光の」、「-graph」は「かく(書く、描く)もの」という意味。光を描く者。とても素敵な表現ですね。

最近よく「お薦めのカメラはなんですか?」と聞かれます。僕自身まだ2〜3年しか撮っていなくて機材経験も少ないのでアドバイスできる立場ではないですが、最近はメーカー各社からエントリーモデルがたくさん出ています。僕はCanonしか使ったことありませんが、EOS Kiss X4は初心者向けの定番でお薦めです。予算の問題がある場合は、1個前のX3でもいいかも。可愛さや小さくて持ち運び重視する場合はマイクロ一眼レフもありで、OLYMPUS PENシリーズや、12月に発売したばかりのLUMIX GF2などが人気だと思います。僕自身、ファインダーを覗くことが一種の楽しみだったりするので、「覗いてカシャ」っていうのがやりたければ、マイクロ一眼よりX4などがやはりお薦め。ただ、女の子がPENを首から下げているのは萌えるのでぜひ普及してもらいたいです。Kissシリーズの場合、50mmの単焦点レンズがあれば、ぐんと楽しくなります。

ちょっとでも写真に興味持ってもらえたらと思います。愛機5D MarkIIを買って1年目ということで書いてみました。

“えいごや Luz 湘南辻堂教室” の撮影

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今秋、学習塾として初めてグッドデザイン賞を受賞したという学習施設「えいごや(湘南台店)」

SFC出身の伊藤雄吉さん(@kichisinger)が経営されています。
湘南台に住んでいる人は、あの2丁目の交差点で目にしたことがあると思います。

英語教育を軸とした学習のコンサルティング全般を扱う中で、この教室は学習環境としての空間デザインに大変こだわり抜かれています。学びの空間であり、スタジオでもあり、カフェでもある。日曜日は、NOZY COFFEE がここでカフェを展開しているそうです。

僕が扉を開けて教室に入ったとき、教室にはジャズが流れていました。まさに、話すこと、自ら積極的に向きあうことで上達する英語の学習環境として、斬新ながらもとても相応しい雰囲気がそこにありました。

今回その「えいごや」独自のコンセプトを持った学習空間が、湘南台に続き2店舗目、辻堂にも誕生しました。

えいごや Luz 湘南辻堂教室 (2010.12.3オープン)
http://www.eigoya.jp/tsujido/index.html

大型複合商業施設のオープン前日という、建物全体がせわしない雰囲気の中、今回その真新しい教室の撮影を頼まれて行ってきました。明るい教室で、天井が高く、1時間半ほどで300枚撮影し、スムーズに終えることができました。12月中にもう一度、今度は映像も含めて撮影に行くつもりです。

えいごや辻堂教室では、iPadなどを積極的に活用できる学習空間が提供されます。いわゆる黒板やホワイトボードを使った教室や、小さな個室にパーテーションで区切られた息苦しい個別指導塾とは似ても似つかない空間です。そこにあるのは、ただ机とイスの置かれた空間。でもそこには、あらゆるクリエイティビティが生まれるための工夫がなされています。

今回SNS経由で伊藤さんから撮影の依頼を受け、スケジュール調整を重ねて、ようやく今日お会いすることができました。新教室オープンという節目に撮影をお仕事として引き受けさせてもらったこともとても嬉しかったですが、何より伊藤さんの人柄にとても興味が湧いた1日でした。

えいごや、僕もぜひ活用させて頂ければと思っています。時間をかけて緻密に練られた企画設計と素晴らしい空間デザインは、人の尊厳を感じさせ、いるだけで居心地がよくなるものです。これから日本でも英語がいよいよ必要不可欠になる時代、中高校生だけでなく、社会人の方もぜひ活用されてほしいとのことでした。

これからのえいごやの発展、とても楽しみです。

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