もっちブログ

鶴田浩之の個人ブログ | since 2005

16歳で起業して4年間やってきて思うこと


19歳、最後の記事です。

きっと誰にでもある、
でもなかなか思い出せない種類の、小さなエピソード

10年くらい前、僕が小学生5年生か6年生のときですが、当時まわりで流行っていた遊戯王カードを十数枚ほどランダムに寄せ集めて封をしたオリジナルパックを、近所や学校の友だちに200円か300円で売っていました。レアカードも入れてほぼ均等に妥当なレートになるよう商品設計を心がけていましたが、たまに大当たり(紙切れ1枚で例えば3000円のレアリティがあるものも結構多く存在します)が出るので、商品としてけっこう魅力のあるものでした。今思えば、すでにあるものを再編成して付加価値をつけて売るという、僕の人生初めてのビジネスでした。小学校の卒業文集では、学年で一番足が速くてスポーツ万能な親友が「プロ野球選手になって1億円で契約する」と書いていた夢のとなりに、僕は「年商5億の会社をつくる」と書いていました。正直、小学生のときに何を考えてたなんて全然覚えてなくて、小学生の僕が本気で起業したいとか、そんなことを真面目に考えていたのか今でもわかりません。その時は、本気だったのかな。それとも、ただの強がりだったのかな。

これといったきっかけは多分無いのですが、僕は子供の頃から、お金を稼いだり増やすこと(少し後になって、0を1にすることと、1を10にすることは全く違うプロセスだということを理解しました)に、子供心にとても興味を持っていたように思えます。それは、いつも「お金が無いのよねぇ」と口癖のように言っていた母の言葉が、胸の奥深くにあったからかもしれません。限りある資源のなかで1円でも安いものを求める倹約家だった母に対して、頭をひねって節約に悩む時間があれば、その時間をお金を稼ぐことに充てたらいいじゃんか、といつも立ち向かっていました。「そんな元気はもうないわよ。あんたが将来頑張って働いたら親孝行しなさいよ」そう言い聞かされていました。母の姿勢は、今ではとても尊敬しています。いつかお金を稼ぐようになったら、苦労かけた両親に楽をさせてあげたい、漠然とそういう思いがありました。

使う人から、創る人へ

13歳の時に初めてインターネットでモノを売り(安く仕入れて高く売るという基本的なことをしていました)試行錯誤し形を変えながら発展させ、そのうちにWeb制作を始めました。初めて半年間は、それがお金になるなんてまったく考えてもいませんでした。はじめに、ヘッダに強制的にでかでかと広告が出てくる無料のレンタルサーバーを借りて、真っ白い背景に中央揃えをした24ポイントのテキストと、なぜかひまわりの写真があるページが完成しました。何はともあれ、世界でただひとつのWebサイトです。2004年10月15日のことでした。大多数の「使う人」から、少数の「提供する人」へのシフトです。それは小さな一歩でしたが、大きな変化でした。

それからゲームの情報サイトを作り、4ヶ月後には1日で5000pvを超え、Yahooのカテゴリに登録されて、2年後のピーク時は月間600万pvのサイトになりました。そこに到るまで、毎日何時間もサイトを成長させることに思考と時間を費やしていました。もちろんHTMLなどの基本的な技術はそこでつくりながら学び、デザインの考え方とプログラミングについて、初歩的なことを理解しました。僕が天才的なプログラミング能力があるとか、親が経営者でそういう教育を受けたとかそういうことは全く無くて(残念ながら)、興味ある分野の本をたくさん読んで基礎を学び、いかに少ない技術と知識で応用可能かを、あらゆる可能性を試しながら検証し続けたことが僕のやってきたことです。やりながら勉強。僕の成長の人生観を一番よく表してくれる四字熟語は「試行錯誤」です。この言葉は本当に大好きで、プログラマーの方はわかると思いますが、何かを形にするためには、1行ずつのチェックや修正など地味な作業が必要不可欠で、気が滅入り時には全てを投げ出したくなるほどです。でもその過程を経て作品が完成したとき、小さな積み重ねと改善していく行為は、僕にとって快感だと知りました。ドMなのかもしれません。最初は、アイデア(気づき、着眼点)とそれを実現してやり抜く情熱と忍耐力が大事でした。でもそれは好きだったからこそ、できたものです。もちろんある局面において技術的な強みが極めて重要な差別化要因になることも多々あります。「どうすればもっとよくなるだろうか?」を四六時中考えていました。毎日少しずつ伸びる訪問者数の数字にわくわくしていた日々でした。すべてのきっかけは、自分自身へのニーズからです。今でも心がけている設計思想の一つですが、自分が実際に使いたいと思う機能やサービスに絞って作ってきました。どこよりも早く、どこよりも多く、どこよりも分かりやすく、というのが中学生の僕が掲げる差別化戦略でした。Webサイトはちょっとしたテクニックを使えば短期的にアクセスを集めることなど容易いことですが、素直に質の高いものを作り続けることが、長期的にみて長く生き残ると信じていました(目先に利益にとらわれず、しっかりと長い道を見定めなさい、といった類の教えをそのまま実行していたと思います)戦略的に、というより自然な流れで、水平展開や垂直展開のような事もやっていました。(そういう言葉はずっと後になって知るのですが)関連するサイトをいくつも立ち上げ、相乗効果を持たせながら同時に10サイトくらいを運営していました。全サイトへのアクセス数は、2010年までに累計で2億5000万pvを超えました。

これらの経験から、人生やビジネスの中で大事なことの中の、あらゆる基本的なことを学びました。ユーザーの視点で考えること、価値を提供することの意味、コンテンツとマーケティングでそれぞれ最大化を目指すこと、マネタイズの仕組み、インターネットの技術的なこと、デザインの重要性、自分のモチベーションの管理、感動を与える演出などなど。中でも、「自分が一番興味があることしか、結局は情熱を注ぐことはできない」といった気づきは今でも大事にしています。たとえ利益が出るからといって興味のない分野に進んでも、結局はダメなんです。僕にはそれができる器用さは、持ちあわせていなかった。成長への大きな変化の分岐点は「使う側」から「創る側」に立ったことです。大袈裟かもしれませんが、何か一つでも創って誰かに提供すると、社会の見え方がまったく変わりました。電車の中吊り広告からレストランのメニューまで、あらゆる物事への視点が変わり、それらは面白く、ヒントになりました。いわゆる「経営者の視点」というものです。経営者でなくても、個人で、たとえ中学生でもサービスをつくる人であれば同じ視点を持つことができます。これは、思ってもみなかった面白いことでした。僕が今もし中学生に話をする機会があれば、早い段階から「創る人」になろうよ、と声をかけます。それはデジタルなものでも、アナログなものでも何でもいいと思います。何かを創る経験がなくて社会人になってしまうと、もしかすると「使われる」だけの人間になってしまうのかもしれません。人が多く集まるサービスを作り、広告枠を売るというのは今でこそインターネットで誰もが最初に考えることですが、当時田舎にいた14歳の中学生にとっては、とても新鮮な、小さな社会進出でした。

起業、そして衰退

それから高校に進学して16歳のときに親の扶養から外れ、所得税を払い始めて個人事業主になりました。起業。思いのほか早い段階でそれはやってきました。書類上の手続きでしか無いし、誰かを雇って法人としてやっていくわけでもないので、次の日から何かが変わるといったこともなく、リアルには感じませんでした。高校はバイトが禁止で全体的に校則も厳しかったですが、起業というのは前例がなく暗黙の了解ということになりました。高校時代は会計も勉強しながらで、将来何かに役立つかもと簿記検定の1級は取っておきました。でもこの学んだ知識は、実際の現場でどういうふうに使われているのかまったくわかりませんでした。今でこそファイナンスの考え方をきちんと理解しておくと、出来ることが本当に広がるんだなと思っていますが、当時はただ数字の動きを追っていただけでした。17歳、18歳とそれからもサイトやサービスも作ってきましたが、徐々に大学受験などで時間的にも精神的にも余裕が無くなり、ピークは17歳の初めの頃だったと思いますが、それ以降は緩やかに下降し始めました。サイトも徐々にたたみ始めました。

ちなみに僕の高校は進学校ではなくプログラミングや会計を学ぶ専門高校で、地方のそういう高校にありがちですが高卒のまま地方中小企業への就職が60%、あとはほとんど専門学校か短大です。国立大・早慶上智はおろかMARCHへ進学するような人は、数年に1人スポーツ推薦で出るかどうかというものでした。そういう環境から1年半、独学で慶應大学を目指して受験勉強し始めました。

とても大事にしたい教訓なのですが、高校生の身分で大卒初任給くらいの収益があった時、どうしてもそれ以上貪欲に求めることは、非常に難しいことでした。そのため、やる必要性がなくなり中学時代のようながむしゃらさが徐々に無くなったのです。有効な使い方を知らないと、お金を稼いでもほとんど意味が無かったのです。これは若さゆえの、失敗でした。「なんとなくこのまま続けていたら、ずっとうまくいくだろう」そう思い始めた瞬間が、下降への分岐点でした。自分の努力によって成功したのだから、天狗になるのも仕方ないのかもしれません。でもその時には、全てを失う覚悟が必要でした。僕の部屋の壁には、この経験から「満足したらそこでおしまい。自分には無理かもしれないと、頭をよぎったらそこでおしまい。」という言葉が貼ってあります。

「今、まったくゼロからスタートしなさい」と言われたとして、そのとき出来ることが本当の自分の価値だと思います。


大学生になってから

僕の大学は慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)というところで、一部の方はご存知だと思いますが楽天やGREEやサイバーエージェントなどの多くのベンチャーの創業メンバーが出ているキャンパスです。クックパッドの佐野さんもそうです。僕は高校時代、W3CつながりでSFCを知ったのですが(※ WEBサイトを作るためのHTMLやCSSなどの言語仕様を策定している世界規模の標準機関W3Cは、マサチューセッツ工科大とフランスの研究所と、そして日本のSFCに拠点があります)学部長がインターネットの父、村井純ということもあり自然と学生にもそういうプログラマーや起業家志向の人たちが多く集まっています。このキャンパスでは基本的には、自分で作れないやつは相手にされません。つまり実装力が全てです。アイデアをいかに雄弁に話しても、ふーんで終わってしまいます。プロトタイプを作って見せる段階で、初めて話が出来るのです。

上京してからは、本当にいろんな人に会いました。こういう言い方をすると学生にありがちで好きではないですが、たぶん1年半の間に1000枚近い名刺をもらったと思います。そこには経営者や記者の方やメディアの方も多数いました。クリエイティブやメディアをテーマとした交流会も、自分で定期的に主催するようになりました。そのうちに学生ゲストとしてそういった他の会に呼ばれるようなこともありました。全てのアポには、とにかく最優先でスケジュールを調整しました。それくらい、上京したすぐは駆け回っていました。ただのネットの人では終わりたくなかったからです。そんな中で、朝まで語り合うような仲間や、僕の人生で師と仰げるような一回りも二回りも上の大人を(まだ、片手で数えるほどですが)見つけることができました。18年間ずっと耐えてきて、念願だった東京での暮らしは、とても刺激的でした。類は友を呼ぶ、とよくいいますが、自然と回りには起業家やクリエイターやアーティストなど既に実績を残しさらに高みを目指す同世代が集まるようになりました。彼らは上昇志向で、常に新しいことを求めています。僕も負けていられないな、とよく思ったものです。

何年か経って、この時期に出会った友達が将来それぞれのフィールドで活躍していて、たまに再会して昔の自分たちを語り合うことが出来るとしたら、それは僕にとってとてつもない喜びです。5年前に初めてインターネットで発信し始めたとき、そういう未来があるとは予想もできませんでした。それはつまり、今日これから5年後にとっても、予想しないような素敵なことが待っている可能性があるということを意味しています。それは自分の向かい方の問題で、どうにでもなるものです。

大学生になってから、学生団体という存在も知って東京には活動的な学生が本当に多いものだと感心しましたが、起業家志望だという大学生の多くは、ひらめいたアイデアをそのままビジネスモデルだと勘違いしていたり、とりあえず学生であることを売りにしたマーケティング事業をすればいいやといったアイデアしか持ちあわせていないことが多く、あまり僕を刺激させるものはありませんでした。しかし、大学で出会った教授や、クリエイターや技術寄りの人たちとの話はとてもワクワクさせてくれてました。もう一度人生の方向性を少しだけ変えられるとしたら、僕は13歳から毎日プログラミングを勉強したいと思っています。ここ2、3年はiPhoneの登場、フェイスブックやTwitterとそのサードパーティのアプリやサービスの登場で、周りでは起業していたりプログラミングで一発当てようとしている人が多くなってきましたが、僕自身も本当の意味でサービスやビジネスの仕組みをつくることの楽しさをだんだん肌で分かりはじめました。16歳と19歳の違いはとても大きかったです。

あと1週間で、19歳も終わろうとしています。思い返せば僕の10代は、ビジネスやクリエイティブとは切っても切り離せないような生き方をしてきました。そしてこれからも、そうなるのかなと予感しています。そういう生き方は、僕の人生の宿命的なことかもしれません。来月には法人化して、コアとなる事業やサービスを自分たちの手で作り、将来的には国内での上場や海外進出も含めて、より大きなフィールドを目指します(それはまた後日。)

僕にとっての仕事の生きがいは、何も無いところから何かを創りだして、それらがうまく循環し持続するような仕組みを構築して、価値あるサービスをユーザーに提供して満足してもらうということです。経営者なら誰もが口を揃えていう当たり前のことですが、僕も例外なくそういうシンプルなことがまず出来れば十分です。それを20代の早い段階で実現できたら、嬉しいです。

自分自身に投資するということ。

僕は、お金は手元にはあまり多くは残していません。中学時代から、多くは自分自身への再投資に費やしてきました。読書や、経験です。家に450冊くらい本があるので、1500円で計算すると70万円くらいになるんじゃないかと思います。買う本は読む本の5冊に1冊くらいなので、本当にいろんな本を読んできたと思います。ずっと長崎に住んでいた僕は、高校時代に週末3日間によく東京にきて色んな人に会っていました。金曜日の夜に飛行機に乗って出かけ、月曜日の一番早い便で帰ってきて午前中の授業はサボるというものです。高校2年生の時には、2週間かけてインドのラダック地方(パキスタンと中国の国境沿いのチベット文化の残る地域で、標高3500メートル、ヒマラヤに囲まれた辺境の土地です)を一人旅しました。インドを選んだのは、スティーブ・ジョブズも19歳か20歳のときにインドの山奥で修行したという話を聞いたからです。知らない土地を旅したり自転車で遠くまで行くことは、今でも大好きなことの一つです。形こそ無いけれども、お金以外にもたくさんの「価値」がこの世には存在することに、気づくことができました。それは、自分が意識を向けて気づくことさえすれば、最小限の努力と向き合い方の問題で、今の自分の力でいくらでも捕まえることができる類のものです。

15歳、中学3年生の時の話です。当時「ネットトレード」が流行り始めていて、小さな子供の小さなビジネスで得た小さな資金をもとに、僕も株式投資を始めてみました。ちょうどホリエモンや村上ファンドの話題がテレビや紙面を騒がせていました。当時マネックス証券で中学生でも口座を開くことが出来たので、どんなものかと始めてみました。当時で人生最大の買い物、40万円くらいの株をワンクリックで買えてしまったときは、心臓が凄くドキドキしていました(その銘柄は1週間後に45万円くらいで売却しました)あの時の感覚を今でも忘れません。しかしながら、政治も経済もファイナンスについてもまったく何も知らなかった(知ったかぶっていた)愚かな15歳のトレーダーに過ぎませんでした。

その時期に吸収した投資の基本的な考え方は、ある意味でその後の僕を大きく変えてくれました。中途半端に株式投資なんかをやってみて、大成功なんて得られるはずもなく知った教訓。人生論的な話ですが、「最大の投資は、自己への投資である」という言葉は、あれ以来僕の中に染み付いています。足し算ではなく、掛け算として自分を日々高めていくこと。本を読んだり、人に会ったり、そういったことに惜しみなくお金と時間を使うこと。それらは何年かあとに、何十倍にもなって返ってくるだろうと。14、15歳の時に手にとった、あらゆる本や人々が僕にそう語ってくれました。そのヒントをくれた、先人たちの言葉に心から感謝したいと思います。

あれから「自分自身に投資し続ける」ということが僕の一つの習慣になりました。これは意識しているのではなく、自分に染みこんでしまった習慣です。一つの形としての結果はまだ出ていないかもしれないけど、いつかそれが形になって「間違っていなかった」ということを実証できる日がくることを願っています。そういうことを意識することが年齢的に早ければいいというのでは決してなくて、どんなフェーズであれ気づいた瞬間から習慣にするかしないかで、何年か後の環境は大きく変わっているはずです。

スティーブ・ジョブズの「Connecting the dots」の話は有名です。初めてこのスピーチを知ったのは中学3年生の時でした。一見無駄に思えることも、それらは全部繋がっていて今の自分を作っている要素であるということ。「未来に先回りして点と点をつなげることはできない。できるのは過去を振り返って繋げることだけで、その点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければならない。」彼だけでなく、多くの人がそのことを言っています。僕も、自分の経験から強く感じます。子供時代は、国語や社会など、歴史を学ぶことがとても無意味なことだと思っていました。今思えば、それら一つ一つの歴史から学ぶことは本当に多いです。学校で学んだことの多くは、自分を今の想像力や行動力を底上げしてくれる土台になるものでした。図工や美術なんて大嫌いでいつも評価2くらいでしたが、いま僕はデザインの仕事をして飯を食っています。改めて自分に向けて言いたいことです。人生に無駄なことなど何一つ無くて、それらは見えないところで深く関連しあって将来に向かう一つの点と点として集まっている。そういった全体像をイメージして把握することが、長期的なプランにはとても大事なんだと思います。

こう振り返って書いてみると、他の人からみたら僕はとても計画的に自分の人生を送ってきたようですが、実際はかなり適当で、行き当たりばったりでやってるほうだと思います。きっと大事なのは、きちんと管理して計画を立て遂行することよりも、全てを繋ぎ止めてくれる自分の哲学や考え方を持つべきなんだと考えています。未来の環境や状況、そしてなにより自分自身は、変わり続けるものです。

タイミングの重要性

僕はなにか新しい大きなことを始めるとき、タイミングをとても大事にしています。そのタイミングは何かというと「環境が変わって、2年後」。大学に入学したり、新卒入社したり環境が変わって2年間は、物事を俯瞰して全体像を把握するために想像力を働かせます。できるだけ多くの人に会っておきます。色んなところに行ってみます。組織の中にいるなら、可能なかぎり組織のマネジメントを見ておきます。僕は高校に入って2年後に生徒会長になりましたが、それまでの2年間は、ことあるごとに「ああ、自分だったらこうするのに」「こうすればもっと良くなるのに」というフラストレーションがいっぱい溜まっていました。おかげでやりたいこと、自分がやるべきことが客観的によくわかって、始めるときの原動力になりました。

個人差はあれど僕にとって「2年」というのは絶妙な時間感覚で、それ以上も以下もないと思っています。その分野の知識や技術をみにつけたり自分のアイデアや考え方を成熟させるのには十分ですが、1年では短すぎる気もします。また2年以上過ぎてしまうと、多分そのまま「動けなくなる」リスクのほうが大きくなると考えています。居心地がよくなってしまって思考停止してしまうのは嫌です。もちろん、生き方が上手な人はそんなことはないのかもしれないけれども、僕みたいに不器用な人間は、「いつかやろう」では絶対にタイミングを上手につかめないのです。だから2年を一つの区切りとして、新しく動き始めることをいつも視野に入れています。

というわけで2年後が来てしまった。

最近、友人からよく「生き急いでるよね」と言われます。そうかもしれません。たぶん僕は、人生は30歳までだと本能的に感じています。10年後の計画なんて考えたこともないし、無理です。人間、勝手に自分は80歳まで生きてると思ってるから、なかなか自分を突き動かしたり、一生に一度の情熱をかけたことにチャレンジしようとしません。あと10年しか自分の情熱や、親と周りから授かった力を試す機会が無いとしたら、どうだろうか。多分きっと明日すぐやるべきことは決まってくるし、今夜だってすぐに動きたくてうずうずして、ぜんぜん眠れなくなってくるかもしれません。その時の、自分の中から湧きでてくる感覚こそが「人生のリアル」です。決して忘れたくないこと。僕は、子供の頃から死ぬことがとてもリアルでした。病気で入院したり、精神的に弱い自分がありました。だからいつ終わってもおかしくない、だったら今やるしかない、みたいな。その10年のなかでも、1日1日が完成された人生である必要があります。毎日1つの成果を出すこと、それが最近の習慣です。僕はそんなふうに、毎日を過ごしてます。悔いのないように。

もしあるとするならば、30歳からのことは、その時になってまた考えればいいかなと、思っています。

2011/2/12 追記

多くの方に読んでいただいて、とても嬉しいです。追記として最後に、僕の通っているSFCのOBでもあるゴスペラーズの北山陽一さんから授かった、僕の心に刻んでいる言葉を紹介しておきます。同世代に向けて。

北山陽一さん:
今の時代ってさ、やっぱりみんな思考停止しちゃってると思うんだ。単純に生きていくのには本当に苦労しない。だって毎日同じ時間に起きて、適当にご飯を食べて、学校に行って授業を受けて、サークルで遊んだりバイトしたりしてお金稼いで、家に帰って寝る。その繰り返しじゃないですか。お金だって、ちゃんと働こうと思えば生活していけるだけの分は稼げるし、遊ぶこともたくさんあって、それなりに豊かだなぁってみんな思ってる。

だけど、それってみんな気づいていないけど、ただ時間を食いつぶしてるだけに過ぎないんだよね。時間は食いつぶされていくだけで、そこには未来はない。それに気づいた時、僕らは何かを生み出し続ける人たちでありたいと思ったんだ。SFCっていうところは、要するにそういうところなんだろうと思う。 SFC生には、どんな時代でも、何かを作り続ける、創造する人たちであってほしい。そう願ってやまないです。(2010.4.4 SFC20周年記念イベントにて)

2012/9/13 追記2

大きな反響をありがとうございます。この記事を執筆後1年間に、震災後にprayforjapan.jpというウェブサイトを設立(国内外から700万人以上のアクセスがありました)講談社から『PRAY FOR JAPAN – 3.11 世界中が祈りはじめた日』を監修/出版しました。おかげ様で10万部近く売れており、印税の全額を被災地に寄付させていただいています。またLabitという会社を設立し、「すごい時間割」というプロダクトを開発しました。こちらも国内の大学生の間で、1年で10万人まで普及しています。ぜひご利用ください。

2017/6 追記3

Labitはメルカリに買収され、メルカリグループの一員となりました。

2019年、もっちサロンをはじめました。


46 Comments

  1. こんにちは、友人がTwitterでこの記事を紹介していて面白そうだったのでみに来ました!
    常に向上心をもって新しいことに挑戦するその姿勢、素晴らしいことだと思います。
    ぼくにとってこの記事はとてもいい刺激になりました、ありがとうございます♪

  2. 偶然見つけた記事ですが、とても興味深くよませていただきました。

    使える時間が有限であるもどかしさを感じます。

  3. もっちさんは、中学以降は個人の世界を深く築いていたのだなと思いました。
    多くの中学生、高校生は、同じ学校、同じクラスや部活の毎日会う連中とつるんで、その中だけで日常が完結しているような感じ…。
    もっと外の世界にその頃から飛び出していたんですね。
    身近な人間関係と言うか、学校の友達や行事、授業等にはあまり価値を見いだしてなかったということですか?

  4. もっち

    2011年2月11日 at 4:52 PM

    >ふじじさん、小泉耕二
    読んでいただいてありがとうございます。
    少しでも参考になれて嬉しいです。

    >なおさん
    この記事を見ると引きこもってネットばっかしていたような人間に見えるかもしれませんが、人生の大半はやはり学校の友人たちとの交流の中にあったものです。僕は英才教育も何も受けたわけでもないですし、どろんこになって夢中で遊びあったことから学んでることも(表面化できないだけで)本当にたくさんあると思います。

    嫉妬や羨望、出る杭は打たれるということもあって、学校生活とうまくオンオフを分けることには苦労したと思います。ごく親しい友人には、一緒に将来何か事業をやろうよ、何かできるはず、といつも声をかけてました。

  5. 「生き急いでるよね」
    いい言葉だなあと思いました

  6. 先週、会社の設立登記を終えたところで もっちさんのこちらの記事に出会い運命的なものを感じました。
    「生き急いでるよね」私もよく言われることがあります。私は今年ちょうど30になりましたがそれでもです。不思議です。思いついて、自分がやりたいのなら今やればいいのに。後に回した方がもったいないのに…

  7. こんにちは。
    僕は今、高校三年生です。もっちさんのブログをいつも見て成長しています。今回の記事はとても刺激的でした。今は受験勉強などでいっぱいですが、僕もこれから自分への投資を惜しまないようにします。ありがとうございました。

  8. チャーリー@P

    2011年2月12日 at 9:44 AM

    起業は別に特別なことじゃないし、人より少し自由に生きれるだけ。
    器と能力が願望とそぐわないならやめたらいいよ。
    自分を大きく見せないで、本当に努力して成功してる人を見つけて、自分の小さを知ったらいいよ。

    結果が全て。

    しょうもないこと言ってないでまずはがんばって一億売り上げてみな。
    ほんで結果で語ってくれよ。

  9. >>asunaroさん
    気づかせてくれた友人に感謝したいです

    >>さっしさん
    会社登記、おめでとうございます。僕の考えの多くは、5歳とか10歳年上の方々からの言葉がとても影響していると思います。起業というのは今でこそ多くの人が考える選択肢の一つだと思いますが、実際にやらなければわからないことも本当に多いと思います。応援しています。

  10. >>ヤモトさん
    読んでいただいてありがとうございます。
    僕も高校3年生の時は、こうやっていろんな人のブログを読んでいました。
    受験勉強も、多くの人が言うように将来役に立たないとか、ただ大学に行くためだとか言いますが、実は気づかないだけで、人生の色んなところで役に立つと思います。それに気づくことができれば、他の人より少し違った視点をもてるかもしれません。

    >>チャーリーさん
    あくまで僕の個人的なストーリーを7年間を振り返って学んだことなどを備忘録として残した記事で、これからの意気込みも含めています。アドバイスありがとうございます。

    別に1億売り上げることは、僕にとって重要な問題ではないと思います。ある程度の資本をもって規模拡大が出来れば売上は上がるものですが、何の事業において、どれだけの利益を出すか、というところが僕が大事にしたいところです。売上の額よりも、収益を出して持続可能にするモデルと、それによる社会的なインパクトや受け手ひとりひとりの表情を意識していきたいです。もちろん、仕事をしていく上での泥臭さも否定するわけではありません。

    自分の身の丈は、十分に理解しているつもりですが、ご指摘を受けて再確認しました。田舎から出てきて、2年もがいて、ようやくスタート地点に立ったような気がします。

    今日のブログには、個人として7年間やってきた結果を、書いたまでなので、これからのことは、また何年かあとに振り返ってみればいいかなと思ってます。

    あと起業というのは、多くは人より自由には生きられない選択肢の一つだと思います。僕は個人的な自由のために起業するのではないです。

  11. 西智弘@tonishi0610

    2011年2月12日 at 2:03 PM

    ブログ拝見しました。
    とても共感できる生き方です。
    自分も「満足したら終わり」「惜しみない自己への投資」を是としてやってきました。
    もっちさんより気付くのが遅かったせいか、既に30歳ですが(苦笑)。
    まあ、医者の世界は「40歳まで」という昔の偉人の言葉もありますので、あと10年は勘弁してもらって、これから私も色々創っていきたいと考えてます。
    いつか何らかの形で一緒に仕事ができれば嬉しいと思います(医療福祉分野には興味ないかもですが…)
    ツイートもいつも見ています。これからも応援しております。

  12. twitterの話題からブログ見つけて読ませていただきました。
    高校1年生です。
    自分への投資、色んなことに挑戦してやっていきたいなって思いました。
    モッチさんのブログを読むことも私にとって自分への投資です!!!!!

  13. 35歳、経営者です。
    社会人経験、幾度かの起業経験を経た今も、もっちさんと同じように10代の時の気持ちで新サービスに取り組んでいます。

    経験からも年令や売り上げは本質ではないですね(笑)

    多くの成功したと呼ばれる経営者、アーティスト、アスリートが知人にいますが、共通しているのは成功しても明日が必ずくること。
    ここが落とし穴になるケースも数多く見てきました。

    ちょっとやそっとでは達成できないような夢に向かって頑張ってください。

    応援しています。

  14. >人間、勝手に自分は80歳まで生きてると思ってるから、なかなか自分を突き動かしたり、一生に一度の情熱をかけたことにチャレンジしようとしません。

    ここすごく共感しました。
    「何でみんなやりたいことやらないのだろう」と思うことがあったんですが
    それはきっと「安全に、長く生きようとするから」かなーと思ってます。
    私は去年、やりたいことがありながら就活していたときに
    「今死んだら後悔するだろうな」と思い就活を辞め、かねてよりやりたかった趣味と勉強に時間を費やしています。
    やりたいことがありすぎて時間が足りないです。

    あと、東京には活動的な学生が多いというのも本当に実感します。
    私は東京の私立大学が第一志望でしたが、残念ながら受験に失敗し
    地元の国立大学に進学しました。
    結果的には学費を払いながら貯金もできたのでこれもありかなと思いましたが
    何も考えてない人が多いことにもどかしさも感じました。自分も含めて。
    もっちさんはまだ若いのに気付き、行動している点が本当にすごいと思います。
    私も頑張ります。

  15. Twitter上に流れてたリンクをたまたま見つけてたまたまやってきました。

    すごいです。感動しました。
    僕ぐらいの年で起業したということでとてもいい刺激を受けました。

  16. チャーリーさんとモッチさんの会話に感心しました!モッチさんはもうわかってる人だと言う事。これには間違いないです。起業は365日24時間が働きの場でありむしろ自由が無いと言う事。起業者が自由に見える人は、責任を負って無い人がそうであると思います。
    また、商業1億なんて意味が無い、利益にこそ意味があるって事はそこらのサラリーマンには程遠い話。既に失敗を恐れない姿勢、利益と不利益の違いを身を持って実感してる20代はなかなか居ないと思います。本当にこれから頑張って下さいね。自分は30代半ばで起業では無いですけど出店、そして、その店舗を賃貸して、40目の前にしてやっとモッチさんみたいに「気づき」に達成しました!モッチさんからすれば時既に遅しと思われるかも知れませが、時はいつでもいいのだと心がけやりたいと思う事をやる事に変えました。時間のかかった第一歩ですがやりたい事で毎日ウズウズしてます。その為に今は勉強して今後役に立ちそうな資格を何個か取ります!
    本当にこのブログ読んで実感しました!
    有難うございます。

  17. ”自分の”やりたいことや、資格に注力したいという話があるけど、
    結局一人でできる仕事なんてしれてるんじゃないかな。
    もちろん、社会へ貢献したいという目標があってのことだろうけど、
    そもそも一人が理解し得る社会って、どんな社会なんだろうか。

    私も、人と話すことの大切さは痛感しています。思考できる”人”と。
    私にとっては何をやるかより、誰とやるかのほうが大切なのかもしれない。
    自分より優秀な人間は、幸運なことにこの時代では沢山退屈してるんだ。
    勉強も自己投資も立派だけど、もし行き詰まったら、人を探してみてはどうかな。

    自戒も込めて。

  18. もっち

    2011年2月13日 at 4:19 AM

    >>西智弘さん
    ありがとうございます。医療福祉分野、僕自身がずっと医療の現場で当事者だったこともあって、もちろん興味はあります。(結構大学ではそういったテーマで研究発表している友人も多いです)
    いつかなにか接点が持てたらその時はよろしくお願いします。

    >>shihopeeさん
    そういっていただいて、嬉しいです。僕も励みになります。

    >>小池文隆さん
    応援ありがとうございます。今までは本や自分自身の試行錯誤から学んだことが多かったですが、これからは間違いなく人との関わりの中で学ぶことが増えると思っています。アドバイスいただいた事を胸に刻んで頑張っていきたいです。

    >>やまゆさん
    時間が足りないくらい、夢中になれることがあるのは本当に幸せな事だと思います。お互い、頑張りましょう!

    >>藤陽さん
    ありがとうございます。

  19. もっち

    2011年2月13日 at 4:21 AM

    >>mitsuさん
    コメントありがとうございます。僕も後悔していることがたくさんあって、もっと早くプログラミングを勉強しておけばよかったとか、東京の高校に出ておけばよかったとか、いろんなことを悔やんだ時期がありました。人間何かを始めるのには遅すぎる事はないとよく言いますが、僕もその言葉を胸に、何歳になっても新しいこともチャレンジしていく人生でありたいと思ってます。

  20. もっち

    2011年2月13日 at 4:31 AM

    >>fuさん

    アドバイスありがとうございます。

    この記事には大学以後の2年間のことはあまり書いていませんが、ここ2年間は、多くは人との出会いのから学んだことのほうが圧倒的です。毎日の出会いが、僕をいつも新しくしてくれています。

    そもそも僕のキャンパスは、座学よりも討論やグループワークやフィールドワーク、制作の実践のほうが多くて、同世代と意見をぶつけたりブレストするにはとても良い環境でした。世界レベルのパフォーマーやアーティストや海外経験の豊富な同級生など、そういう仲間がキャンパスにはたくさんいて(何十人といました)、田舎から這い上がって出てきた僕には、とても刺激になっています。

    大学は僕にとってライフスタイルの3分の1くらいで、残りは外に出て毎日いろんな方と会っています。Webを中心とした生き方とはいえ、結局はリアルの人と人との付き合いです。広告関連の仕事をしていると、やはりいろんな方と会って話すこと多いので、それが普通に出来なければ、こういう記事はたぶん書くはずもないでしょう。

    何をやるかより、誰とやるかが大事、というのは本当に賛同します。僕は過去4年間、この人しかいない、といったパートナーが見つからなかったので、一人でやってきました。最近になって、本気で一緒に仕事したいと思える人がようやく2人見つかったので、会社にして新しく出発することにしました。

  21. お返事ありがとうございます!
    こんだけたくさんの人も読んでる記事なので、
    ぜひ、

    >>人生の大半はやはり学校の友人たちとの交流の中にあったものです。僕は英才教育も何も受けたわけでもないですし、どろんこになって夢中で遊びあったことから学んでることも(表面化できないだけで)本当にたくさんあると思います。

    >>嫉妬や羨望、出る杭は打たれるということもあって、学校生活とうまくオンオフを分けることには苦労したと思います。ごく親しい友人には、一緒に将来何か事業をやろうよ、何かできるはず、といつも声をかけてました。

    このあたりも足しておいたら、本当にすばらしい日記やなあ!なんて、個人的にはおもっちゃいます^^

  22. >起業というのは、多くは人より自由には生きられない選択肢の一つだと思います。

    この言葉が20歳になる青年から発せられたにもかかわらず、とてもリアルに感じるのがすごいと思いました。僕は起業したわけではありませんが、今は経営陣の中にいて色々ともがいています。
    色々と伝えたいこと、訊きたいことが浮かびました。
    機会があれば一度生でお話をしてみたいです。

    謙虚で前を向き上を目指している様子が伝わります。観てきたもの、出会った人の影響もあるのでしょう。これからもたくさんのことを見知ったり、多くの人との出会いもあるでしょう。
    頑張ってください。僕も負けていないと言われるように頑張ります。

  23. なんだか体鍛えてなさそうだな。毎日30~60分以上は走りなさい。ハゲたくなかったら、心技体鍛えなさい。社会に出たら、性悪説と思って疑え。孫正義、ホリエモンとか信じるな、疑え。このコメント自体も疑え。

  24. >>なおさん
    お返事ありがとうございます。アドバイス参考にさせていただきます

    >>松本昭彦さん
    応援ありがとうございます。励みになります。
    これから渋谷で働き始めますので、どこかでタイミングがあえばぜひご連絡頂ければと思います。

    >>heheさん
    すごいです、よくわかりましたね。一時期走っていましたがなかなか続かなかったというのが本音です。自転車やバドミントンは好きですが、純粋に最近は走ることをすべきだと思ってます。僕の尊敬している人はたいてい体を鍛えているので、習慣化させたいです。気づかせてくれてありがとうございます。いろいろ疑ってかかります。

  25. 共感しました.
    努力的にも,ついていける気がしないけど,なんだか一緒に勉強したい人だと思いました.
    いろいろ自らの戒めとして読ませてもらいたい.
    努力とか,行動とか,基本的な部分,そこをぐっとされる.
    最初は弱かったり,あるいはつらい思いをしたほうが,後からずっと強くなれると思っている(いやぁー貧乏してるし・w・;).でもそれを直接的に積極的な努力に変換できるなんて.
    稚拙に多くを書くよりは,このまましまって後から読み直しておこうかな・w・;

  26. 自分とよく向かい合っていらっしゃいますね.どうか,日本の社会をよくするためにはどうしたらいいか,という視点も加えてご活躍の幅を広げてください.

  27. Twitterで紹介されていたので来ました。
    僕は大学に通い5年が過ぎようとしています(留年ではなく、6年制なのです)。
    SFCの隣の日大の獣医学科にいるせいか、SFCの学生とは絡みが多く、いつも感心しながら関わらせてもらっています。
    しかしながら、もっちさんが言うように「何かを創造する」のが当たり前のハードな環境のせいか、その基準に背伸びで追い付こうとして、頭と口が先に走ってるような印象の学生が多いように感じていました。
    言葉は理解してても、実践の中で文字通り頭でなく府に落ちるまでの経験が無ければ、言葉の重み・リアリティは欠けて聞こえる。
    大学生のブログでここまでリアルな背景の厚みを感じられたのは久しく、そして嬉しく感じています。ありがとうございました。
    勉強になりました。

    僕は違うフィールドでずっと自己投資をしてきたつもりですが、また新しい気持ちで取り組んでいきます。
    ぜひ卒業前にお会いしたいですね。
    僕も最近やっとビジネスに対するリテラシーを鍛え始めたばかりなので、ご教示願いたいです。

  28. 自分の胸に刻み込んでおきたい言葉ばかりです。しかし、感動が大きすぎてこの気持ちをうまく言葉で言い表せられません。

    この記事に出会ったことに感謝します。始めるのは今からでも遅くないと確信しました。

  29. Twitterで紹介されていたので来ました。

    記事を読んで、同い年の人が企業していろんな体験をしていてとても尊敬します。

    いつか会って、色々なお話をしてみたいですね
    もちろんネットでもいいのですが

  30. 長文なのに、最後まで読ませる構成力と文章力に感動しました。しかも、無駄が無い。ずっと試行錯誤を繰り返してきたのがこういうとこにも活きてるんですねぇ。溢れる人間的な魅力が伝わってきます。

    年下とは思えないな。。20歳で人生は30迄と思って行動するなんて、見習いたいと思います。

  31. 別の記事から飛んできて読ませていただき、いろいろ考えさせられました。もともと取引や売買の意識を小さいころから持っていたのが今のもっちさんの土台になっているんでしょうね。
    いろいろ考えたんですが、一年ほど前に起業経営などに興味を持った程度だから突っ込んで質問できないのって悔しいですね、これ

    ところで今後十年で生き残りそうな最近の質のいいモノって何があると思いますか?一つ前のものならばタッチパネル技術、facebookでしょうか。
    周りの不満を解決できる面白いことを思いついて、うまく動かせそうなら実際に回してみるってサイクルのペースを早くしていれば僕も何か世の中に出せたりできるんですかね。

    あまり大学生活は活発に活動をしなかったので今からでも動こうかと思えました。4年前にこういう人間に出会いたかった、と卒論書きながらコメを残させていただきます。

  32. Twitterでの紹介を見て来ました。
    長文にも関わらず最後まで読ませる構成力は素晴らしいと思いました。
    惹き込まれるように読んでしまいました。
    身体を大切にしてこれからもご活躍ください。
    また、見に来ます。

  33. はてなでかなり話題になっていたので気になってきました。
    僕はいま高校3年です、もっち先輩は高校3年の頃にはもう自分で稼いで自分で生きていたのかと思うと僕ももっとやらないといけないという思いにさせられました。

    先輩カッコイイです。

  34. 自分の経験と照らし合わせながら読み、退屈なバスの時間のなかで熱いものが込み上げました。凄く良い経験をお持ちですね。
    二年という期間については、短いなと感じますがあくまでも私の意見です。バックグラウンドが違うので。

    新しいサービス、楽しみにしています。

  35. SFCいい学校みたいですね。
    楽しそうです。

  36. fumiko hashimoto

    2011年4月10日 at 3:31 AM

    twitterでフォローさせて頂いております、
    一橋大学3年の橋本と申します。
    恐縮ながらブログ記事を初めて拝見させていただきました。

    同い年でありながら、自己の経験と心のうちを
    これだけシンプルに力強く伝えているもっちさんの文章に感激しました。
    プログラミングなど、専門としている分野は全く異なりますが
    これからもご活躍を応援させていただきます。
    いつかお会いできたら嬉しいなー><

    pray for japanも購入させていただきます。
    本当にありがとうございます!

  37. つっこむのは野暮ですが中学時代から19までで450冊×5の2250冊読むって1日1冊以上だしどう考えてもムリ
    読書だけの生活ならまだしもこんなリア充生活送ってる人なのに

  38. 1日4〜7冊くらいまとめて読むタイプです。
    もちろん時間のかけ方はジャンルにもよりますけど

  39. Twitterフォロー
    さしていただいてる者です。
    はじめまして(´・д・`)

    なんかわたしと次元違う。

    と思ったんですが、
    あたしもいつ死んでもいいように
    を心掛けてるんで、
    よく生き急いでると
    言われてます。

    そう考えると、
    方向は違いますが
    なんか親近感湧きました。
    あたしなんかと
    一緒にして、なんかすいません。。

  40. すごいっすね
    感動しました。
    私も起業家目指しています。
    このブログを読んで
    私もインド修行行こうと決めました。

    本気で世界に新しいトレンドを生み出そうとしています。

    そのためにも今はとことん自分を磨きあげたいです。

  41. Macbook airについて調べているうちに偶然、
    もっちさんのサイトに辿り着き、
    記事を一気に読んでしまいました。
    20歳までの間に、ここまで濃い経験を積んできた、
    その行動力が素晴らしいです。
    言うだけではなく、自ら行動し、考え、また行動に移す。
    ここまでの経験を積んで、周りからも一目も二目も置かれる
    存在だと思うんですが、決して尊大にならず客観的な視点で自分自身を分析できているし、いいバランス感覚してるな~と思いました。
    私は去年都内の四大を卒業しまして、今は企業のシステム保守の
    仕事をしながら独学でWeb制作の勉強をしています。
    それにしても、もっちさんの自分の心の赴くままに、行動していく姿は清々しいですね☆
    私は自分で自分を苦しめたりと、なかなか一筋縄ではいかないので、その駆け抜ける姿が羨ましいところもあります。
    でも、今回の記事はいい刺激になりました!
    これから、より社会に大きな価値を生み出していくことを、期待し、応援しています。

  42. 初めまして、りなと申します。今日、大阪の女子校で講演をしてくださいましたよね。そこの生徒です。
    講演を聴いていて、本当に凄いなあ、と思いました。16歳で起業したということや、「PRAY FOR JAPAN」という本を出版したり、人とふれあって様々な経験をしたり……。本当にいろんな点で凄いと思いました。
    家に帰ってきてこの記事を読んで、生きることというか、未来に向かうというか、それに対する姿勢が人間として尊敬するなあ、と改めて感じました。自分もこんなふうになりたい、と強く思いました。
    私は高校二年生です。もうちょっとで受験生になります。未だにやりたいことを好きなだけやっていますが、これができるのも両親のおかげ。今日の講演を聴かせていただけたのも、この学校に行かせてくれている両親のおかげ。今まで生きて来れたのも、周りの皆がいたからなんですよね。今日の講演を聴いて、改めて感謝しなければならないと思いました。
    私は小学生の頃から少しづつですが、小説を書いてきました。いつも自分の書いた物を読んで、陳腐なネタや文章力、語彙力の無さに呆れるばかりです。でも、それを改善しようとホントに一生懸命努力した覚えが無いです。逃げてばかりいるから……。
    今日の講演を聴いて、そしてこの記事を読ませていただいて、頑張ってみようと思えました。
    いろいろ学ばせていただいて、本当に有り難うございます。

  43. きゃたぴら

    2012年2月15日 at 9:33 PM

    こんばんは。
    知り合いが貼ってくれたリンクから来ました。

    私は高校3年生です。

    中学時代から同世代の友達も作らず、インターネットで知り合った人生の先輩方(下は2個上から、上は30代後半の方まで)とばかり接していました。
    そんな先輩方とばかり話していたおかげで、無謀な夢(有名人になりたいなど)は中学1年生のときに捨てました。

    未来に期待しなくもなりました。

    絶望してるのではありません。
    遠い未来に、期待や不安を抱いたところで、今はどうしようもないからです。
    今を生きています。

    私も、自分の人生は30歳くらいまでだなと思っています。
    やりたいことは積極的にやりました。会いたい人にも、国内ですが端から端まで飛んでいって会いに行きました。
    知らないことをたくさん学びました。

    でも世界にはまだまだ、100年間勉強しても知り尽くせない程の未知があります。
    「知らないことがある」ことは知っています。
    そして理解できないことも。
    分かっていないことは分かるのです。

    人間は満足できない生き物ということを知っています。
    「満足」というのは錯覚に過ぎない。
    だから思うのです。
    「満足だ」と言う人間は愚かだなと。

    ですが、私もそう言ってしまいそうになります。その度に、自責しております。
    満足なんかしません。

    それでも、明日死んでも後悔がないように、満足を求めて生きています。

    「人生は30歳までだと本能的に感じています。」という部分に、とても共感したのでコメントしました。
    2歳しか変わりませんが、あなたはとても大きな方なのですね。

  44. なるほど

    結構参考になりました

    他の記事も拝見させていただきます

    更新期待しております

  45. その歳でこれだけの経験と思想を持つというのは素晴らしい。そして大きな財産ですね。自己への投資に気付く年齢が若ければ若いほど、大きなパワーを作れるという、まさに今の10代に読んでほしい記事のひとつかと思いました。下手な30代よりよっぽど大人かもしれませんねw

  46. 記事を拝見させて頂き、
    はっとさせられました。

    最大の投資は自己投資。
    同感です。

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