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鶴田浩之の個人ブログ
Labit Inc. founder / Keio Univ, Masui InterfaceTechnology Lab.
Web Application Director, Engineer(Ruby & Ruby on Rails, AngularJS.. etc), Designer and Photographer

【写真レポート】UberEATSのローンチパーティに行って来ました!

かねてからUber Japanのエバンジェリストの一人をやらせていただいているのですが、今日ローンチの新サービス「Uber Eats」のパーティにお邪魔してきてました。

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場所は寺田倉庫。受付をすませると、WALK → HIKYAKU → OKAMOCHI → UberEATSと、日本のトラディショナルな歴史に合わせた印象的なボードがあります。

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超巨大スクリーンにプロジェクションされた映像で、UberEATSのプロモーションビデオが流れています。

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Uber Japan代表執行役員社長の高橋 正巳さんの基調講演

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UberEATSは、ユーザーとレストランと配達員、3者をつなぐテクノロジー。それぞれに専用アプリが存在する。

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UberEATSによって業績があがったレストランの事例の紹介。

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レストランオーナーにとって、一切負担のないようにビジネスをデザイン。配達するということを全てUberが担うため、レストランは調理・料理に専念することができます。

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いよいよ 9月29日から東京へ!

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「東京のニーズに合った新たなサービスを、最新のテクノロジーで」と高橋代表。

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150以上のレストランパートナーでスタート。数百円のランチから、2万円のステーキまで。ディナーの選択肢が広がりますねと。

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後半はDJ TAROさんらを迎えたトークセッションで、実際にデモンストレーション

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パーティ会場には80台くらいのiPadが各テーブルに置いてあり、そのiPadから食事をオーダーできる疑似体験ができました。

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リビングルームエリア、ピクニックエリア、ビジネスエリアなど、会場内を疑似的に雰囲気分け。

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実際に届いたUberEATSのボックス!残念ながら暗くて、料理の写真は撮影できませんでしたが、すごく美味しかったです。

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クリスピークリームドーナツも参加しています。

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お土産に、UberEATSのTシャツとサンクスカード、iPhoneケースをいただきました。

実際にUberEATSを試してみた

Labitのオフィスがある桜丘町からは、ガパオ食堂や代官山パンケーキカフェなどが注文できます。どれも20分から40分程度。

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なんとワンコインキャンペーンということで、サルヴァトーレ・クオモのLサイズ「マルゲリータ」が500円だったり、チェダーアボカドバーガーが500円だったりとお得です。1ヶ月間。

特典プロモコードを使うと1500円分なので、今月3回までランチが無料です!太っ腹なキャンペーンですね。(Eatsだけに)

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ローンチパーティでは、アラカルトの注文が多かったので「意外と割高では?」と懸念もあったのですが、ちゃんとランチタイムには、500円ー1000円でオーダーできるものがあってよかったです。これまでbento.jpさんにお世話になっていましたが、競合になってしまうのでしょうか。

UberEATSは、今日2016年9月29日、東京の渋谷区・港区のエリアでスタートです。順次エリア拡大予定とのこと。

Uber EATS のプロモコード
「eats-uber-tokyo」
(UberEATSで使える1,500円分のプロモーションコード)

http://ubr.to/EatsGiveGet

16歳で起業して半分レールから外れながらも6年半かけて大学を卒業した話

この話題について流行っているのを何気なく見ていたのだけど、そういや僕も4ヶ月で大学を中退して、起業している!という共通点があったので、久しぶりに腰を据えて便乗してみたい。ただ僕の場合、(法政大学を)中退したあとの2ヶ月後に、上にリンクした記事の @chokudai さんと同じ、慶應義塾大学に入り直すという、まぁ仮面浪人でもあるので、少し語弊はあるかもしれない。そして僕のケースでは16歳の時点ですでに起業していた点が、彼とは異なる。このブログは、批判も交じるが基本的に応援のつもりで書いている。まるで自分の過去を見ているようであるし、応援して減るものはない。

大学在学中(2009.9 – 2016.3)に考えていたことは以下のようなものだ。

  • 私にとって、大学はライフスタイルの一部にすぎない
  • 私にとって、大学は学ぶ場所でも人脈を作る場所でもなく、インスピレーションを得るところ
  • 私にとって、大学を卒業することは大きな親孝行であり、出身高校に対する恩返しである
  • 私にとって、大学の授業で退屈なときこそが、最高のアイデアが出る条件が揃っていた

私にとって、大事なことは環境ではなくて、つねに自分の主体的な選択と行動にあった。あるとき、自分が大学に拘束されている時間を計算してみたら驚愕した。平均的には、90分の授業が週10コマ、20単位。たったの15時間である。自由に使える時間が週100時間と考えたら、大学の机で拘束されている時間は15%程度しかない。高校と比べても少なすぎる。通学時間、独学、レポート、プレゼンの準備、そして研究といったものを加味しても生活に締める割合は20%程度だったので、「大学は自分のライフスタイルの一部(5分の1)」と考え、「大学は自分のプロフィール上の所属にすぎない」と割り切りを覚えた。アカデミアの世界に浸かるつもりはその時点では無かったので、残りの5分の4は何をするか考えていた。98%の人はサークル活動やアルバイト、就職活動に向けて準備しているのだろうが、自分にとっては時間の使い方が、起業家 (含ちょっとしたエンジニア) の生き方を選んだわけである。

やりたいことがあって起業するわけではなかった。その点では彼やけんすうさんと同じだと思う。小学校の卒業文集で、すでに将来の夢は経営者と書いていたから、その職業的スタイルに憧れていたのだ。だから、Labitは実際に、これまで複数の事業テーマでやってきた。

grey 16歳で起業して半分レールから外れながらも6年半かけて大学を卒業した話

そして、最初から大学に対して何かを期待しようという発想がそもそも違うんじゃないかと思う。大学は教育ビジネスである。伝統的な大学も特に変わらなくて、結局のところ受験料・入学金・授業料、そしてOBからの寄附というビジネス組織であるので、そこには所属として乗っかるくらいの気持ちでいい。大学は本質的には、学ぶ場所ではなくて研究する場所(新たな価値や、発見をする場所)。でもそれ言うと、99.7%以上くらいの学生は存在意義がなくなるので、教授の研究の合間に、授業を通して勉強させてもらうってことになっている。僕は、大学はインスピレーションを得る場所として活用させてもらった。そして貧乏実家の親のことを考えると、入学させてもらった以上、卒業までは踏ん張った。

僕の原体験は、13歳頃にあらゆる表現ができるインターネットの可能性に魅入られて、CMSブログで趣味のサイトを立ち上げたり、簡単なWebサービスやプログラミングをかじっていた(当時はPHPとPerlとか触っていた)。12年前の思い出話である。2004年といえば、マーク・ザッカーバーグがFacebookを作っていて、日本ではmixiがオープンした。ニンテンドーDSが発売されて任天堂の株価が上がり、1万円札が福澤諭吉、5千円札が樋口一葉、千円札が野口英世になった年である。

僕がちょうどその頃に運営していたWebサイトは10ドメインくらいあって、CtoCの物々交換ができる掲示板サイトなんかが割りと長く流行り、このブログを除いた個人サイトを全て閉鎖するまで、累計2.5億PVくらい記録していた。当時はマーケティングとかファイナンスの知識も持ち合わせていなかったから、今ほど自分の仕事にレバレッジはかけられなかったけれど、気づくと大体高校3年間で1,000万円くらいキャッシュを稼いでいた。税金を納める必要があり、簿記とFPの勉強(日本国の税金は20種類以上あって、分離課税だとか区分がどうとか、いろいろ勉強になった)をして、父親の扶養を外れ、個人事業主登記を一応して(紙1枚を書いて税務署に提出しただけで、学校の宿題より簡単だった)16歳のときから所得税を納税し始めた。今でこそ税金に愛情なんて無いけれど、当時は子供心に「あぁ、自分は消費税以外で自分の国に税金を納めているんだな」と感慨深かった。実家は九州で、メールで広告掲載の案内が届いた小規模で食ってるWeb広告代理店の人と、この広告枠は月々いくらで〜、とか適当に価格表を作ってリテナー契約したりしていた。18歳未満でも参加できるASPがあればそれも選択した。

稼いだお金で300冊ほど本を買って、もっと勉強した。それ以外には今年まで8年間も愛用することになったCanon 5D MarkIIと、当時unibodyになったばかりのMacbook Pro、そして好きだった音楽とか、東京への行き来、一人で東南アジアバックパッカーとして旅するときに金を使った。ほとんど17歳〜20歳までの2、3年間で散財してしまったが、残りが今の会社の創業資金になっている。僕の高校は偏差値が40以下で、指導する先生がいなかったため独学で大学を目指すのはなかなか大変で、とりあえず高校時代、英語と数学としょだけは目線引き上げて勉強しながら、法政大学に入ることになった。そして、前述したようにちょうど学期が終わる4ヶ月(7月末付)で退学。(※実際は1週間で授業に出ていない) そして9月になって慶應大学SFCに入りなおす。すでに2回落ちていて3度目の挑戦だった。

慶應SFCは、いろいろと批判もされやすい性質の大学だけど、最先端っぽい研究をしていて面白かったし(最先端が何かとか、よく分からないが)、起業家は思ったより少なくて、ものづくりしているクリエイターとか、いわゆる天才(性格は普通)がちらほらいたし、面白かった。ちょうど自分の時期にクックパッド創業者の佐野さんによる寄附授業「起業と経営」っていうのが開講されていたり、くまモンやiDで有名なgdpの水野学さんの「ブランディングデザイン」という授業も履修した。

僕がLabitを創業したのは2011年4月で大学2年生のとき。震災の19日後である。そのときちょうど20歳で、偶然にも講談社から本を出版する機会があった。3.11の夜に作ったprayforjapan.jpのWebサイト書籍化の監修に携わり、全国で約9万部になって発生した約600万円の印税と、サイトでの微々たる広告収益+個人で毎年100万円ずつ、合計800万円くらいを東北3県の自治体に、毎年順番ずつ寄付をした。(印税寄付は2014年で終わったが、その後は毎年3月、何となく個人的に続けている)。余談だけど、少し前にこれ炎上して警察沙汰になり、被疑者20名規模に対して開示請求したりと面倒くさかった。自分の生活や仕事にちゃんと集中したくて、そういう事実無根で他人を攻撃する人たちにかまっていられなかったから、2014年〜2016年はあんまりSNSとかブログに時間を使っていなかった。

18歳〜25歳の大学在学中( @chokudai さんと同じ、慶應義塾大学環境情報学部)の期間は、入学直後の1年生から関わっていたメンター・研究室は、増井俊之先生(日本語予測変換のPOBox、Apple在籍時代にiPhoneの日本語フリック入力インターフェースの開発に従事している)と親しくさせてもらっていた。IoTという言葉がベンチャー界隈やインターネット業界で話題になるずっと前から、研究室ではネットワークに接続したデバイスが沢山あって、電子工作で遊んでいる研究生が数多くいた。研究室のドアは、Android端末の加速度センサーを使ってある動作をするとサーバーと接続したら開くようになっていたし、学生の多くがArduinoやRaspberry piで自分の部屋をセンシングして遊んでて、「実世界インターフェース」というものを身近に感じながら、自分の研究テーマを探した。

大学に入って1年間x2回休学して、ある半年間は、授業料を払ったものの1度も(本当に1度も)行くことができず、そのまま留年した。村井純だって6年かけて卒業したと言っていたので気にしなかった。大学では、生命科学( インターネット!とか起業!ばっかり考えていた僕は、DNAとかゲノム解析の学問について教養を学ぶうちに、その世界の虜になった )の授業を聞いたりしながら、自分の20代の設計を考えたり、自炊の内容を考えたり、ときどき週末つかって海外にふらっと一人で出かけたりしていた。

結局、大学は学部だけで6年半も在籍することになるが、その期間で3つの法人(株式会社,その子会社,個人で経営している合同会社)を立ち上げた。全部合わせて5年間の企業活動としての税引前純利益は、2.8億円くらいにはなっている。広告だけでも4千万円くらいは売り上げていたが、ほとんどは事業や組織を作って、価値を高めてExitしたことである。1つはリクルートグループに事業譲渡し、もう1つは、東大在学中だった友人が創業してマザーズ上場も果たしたGunosyに、分社化させて立ち上げた30人のメディア企業である子会社株式を売却した。現在の自分はというと、まだヒットサービスを出せてない自己評価はウサギのフン以下の未熟者であり、早く年商100億円だったりとか、自分の子供心の野心を反映する一つの指針として、世界1億人が使うサービスを目指していきたい。今でも自己評価10段階中1のところに有る。

起業といっても、中小企業なのか、個人事業主なのか、流行りのスタートアップ形態なのか、リスクマネーを大量に注ぎ込むハイテク系ベンチャー企業なのか、社会的意義にミッションを寄せて世界の一部をより良くしたいのか、捉え方はぜんぜん違う。ブログで月商100万稼ぐのは正直、楽勝である。そして特にカッコよくはない。女の子にモテるかもしれないし、好きなものも買えるかもしれないけど、自分の魂は震えない。

ブログでもでもなんでも良いけれど、世の中の大抵のことは、夢中になればなんだって出来るはずだ。好きこそものの上手なれ、である。毎日、業績(個人収入)が上がることにモチベーションを感じていたら、そしてそれが中心に据えた課題であり続ければ、そりゃ稼げるようになる。無いセンスはスキルでも補えるが、センスや人格を築くこと、インスピレーションを得られる場所として、僕にとって大学というのは価値はあった。僕だって、個人で数十万円くらい稼いで、不労所得で人生楽勝じゃんみたいな時期が、中学生の頃にあった。でも、それは資本主義の中のアリのフンのようなもので、社会に遊ばれているだけに過ぎなかったんだと思う。アリのフンがどういうものか知らないけれど。自分が稼げるということは、その上流にいる誰かはもっと稼いでいるということである。

思えば、今年3月に大学を卒業してやっと半年だ。同じ年に入学した友達は、みんな社会人3年目くらいになって、そろそろ大きなプロジェクトを任されたり、あるいは独立したり、成長し始めたスタートアップに数人目のメンバーとしてジョインしたりしている。ちょっと楽しくなってきたんじゃないの。そして、常につきまとう強迫観念があって、それは焦りだ。起業家の仕事は、世界観を語り、高い目標を掲げて、現在とのギャップを埋めていく作業である。色々な試練があるから、ストレス耐性か、あるいは楽観主義である必要がある。体も鍛えた方がいい。焦りを感じる25歳を過ぎると、運動と瞑想と野菜と動物とのふれあいは、本当に大切である。

僕たちは、マーク・ザッカーバーグでも、エヴァン・スピーゲルでも無いのである。残念である。それは彼もそうだし、多くの人がそうだった。起業家の中退理由として、起業準備のためというのはダサいではないか。自分が好きで始めたものが気づいたら1000万以上の人に支持され、毎月加速度的に伸びており、ちゃんとしたVCが20億円投資したいと申し出てきたり、大学に使う5分の1のリソースさえ捻出できない、っていう状況のときくらいでいい。自分が大学生活に合わなかった、あるいは大学が自分のレベルに合わなかった場合はよくある。だけれども、起業を中退の理由付けにしてはいけない。そういう場合は、僕のように大学を変えてみるのも一つの手である。(留学や、1つ上のランクに来年入り直せばいい)

僕の大学最後の1年間は、友達はみんな卒業しており、入ってくる後輩が1996年生まれとか若すぎィって感じだったし、週に1日だけ、仕事をする合間に一人で大学に通っていて寂しかったのは事実である。それを乗り越えて、尊敬できる先生のもとで論文を書き上げ、学位をもらってよかった。だけど慶應というのは、やっぱり入ったときから出るときまで、田舎者の僕には似合わなかったようで、日吉で行われた卒業式にいったときは、僕だけいつものパーカーの私服でさ。村井純の話を聴きに30分くらい一人ふらっと行って、帰った。

そして長い大学生活が、非常にあっさりと幕を綴じた。思い出として語れる母校が一つ増えるのは悪くないなと思ったよ。次に行くことがあれば、授業のゲストとして呼ばれるときだろう。目標掲げて、仕事を続けて結果を出していけば、いずれそうなるのは分かっている。

grey 16歳で起業して半分レールから外れながらも6年半かけて大学を卒業した話

Author: @mocchicc

渋谷に新しい本屋を作りました。

grey 渋谷に新しい本屋を作りました。

「BOOK LAB TOKYO」(ブックラボ トーキョー) という新しい書店を、渋谷・道玄坂に 6/25(土)オープンしました。蔵書数1万冊が並び、美味しいコーヒーが飲める42席のカフェ空間を兼ね揃えています。ここは、古本屋でも図書館でもなく、新刊が売られている「本屋さん」です。街の本屋がどんどん潰れている中で、スタートアップ経営者の24歳(当時)の僕が企画を立ち上げて、本屋という空間をプロデュースすることになったわけですが、1年前はまったくも予想もしていませんでした。オープンしてからの2週間、本気で最高のお店をつくりつづけるために、スタッフと一緒に頭と体をフル稼働させていました。

こちらの記事で、写真多数使って取材していただきました
▼渋谷道玄坂にオープンする書店「BOOK LAB TOKYO」に行って見た! – webDICE
http://www.webdice.jp/dice/detail/5171/

約1万冊の蔵書のうち半数が、「つくるを考える」「つくる人を応援する」というコンセプトで選書をしています。具体的には、技術書などテクノロジー系の本だけで約1,000冊あり、デザイン本、写真集、自然科学などサイエンス分野、建築、デザイン本といった専門書のジャンルから、日常生活における「料理」など、”つくる”というコンテクストを広義に捉え、約4,000タイトルを選書しました。1,000円の料理レシピ本の棚から、ふと目をやると3万6000円のゲノム解析学の本があったりと色々おもしろいです。

この書店には、かなり本格的なコーヒースタンドが併設されており、42席の座席があるカフェとしての機能も半分持っています。いろいろと周辺を歩いてみたところ、道玄坂には平均的なカフェやランチスポットは多数あるのですが、コーヒーの品質では負けていないと分かり、8月以降にはモーニング・ブランチの時間帯(通常、本屋さんには人が少ない時間帯と言われます)を狙っていきたいと思っています。

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ソファ席やベンチシートには、お客様が使える電源のほかに、USBコンセントなども付けています。iPhoneなどスマホ端末に直接ケーブル挿して、急速充電が可能です。

スタートアップ書店

経営難だと言われている書店ビジネスを、スタートアップ企業のやり方(週次での選書会議・様々な指標分析をふりかえりMTGのように社内共有したり、大切なことは何か考えてKPIを決めたあとはPDCAサイクルを回したり、新たな価値提案によってお客様の体験を最高にしていくことを考え続ける)で、どういう結果が出せるか挑戦しています。

ブックカフェっていうのは僕の知りうる限り、言い方が悪いかもしれませんが、本を見世物(集客要因)にしてコーヒーで利益を上げているんですよね。今回のプロジェクトは、逆転の発想とまでは言わないけど、まずこの考えを辞めようと思って、「本とコーヒーどっちでも勝負する」という二兎を追うもの二兎とも得たいという、両方にこだわりました。今回、書店を始めようと思って事業計画を立てたところ、どう頑張っても赤字になるんですね。事業計画の段階で赤字というのはサステナブルではない。どうすれば本屋が生き残れるか、異業種参入する上で様々な業態を考えてみた結果、たどり着いた答えはやはり、軽飲食との複合店ということになりました。ただ、ここを単にブックカフェと呼ぶには勿体ない。僕はマスコミに向けた取材ではブックカフェという言葉は使わずに、「コーヒースタンドが併設された書店」という表現で統一しています。コンセプト型の書店としてお客様に定期的に来たくなる本屋作りを目指しつつ、コーヒーの味やカフェ空間の居心地の良さのために、近隣のオフィスで働いている方にリピーターになってもらい、土日にはイベント等でも「わざわざ来たくなる場所」として訪問いただいて、そんな空間にある1万冊は情報感度が高い人たちのために選書を行っているため、偶然買いたい本に出会えるような場所であれたらと思っています。

grey 渋谷に新しい本屋を作りました。

本屋とコーヒースタンドが同じ場所にあるけど、ここはブックカフェとは少し違うものです。専門書も多いため、一部の見本紙などを除いて、会計前にテーブル席へのお持ち込みは基本的にできないようにご案内をしています。これは出版社とのコミュニケーションや交渉の中でも、重要なことであり、業界としては歓迎される取り組みでした。安易にブックカフェのモデルをコピーして、本を作っている人たちを尊敬できなければ、それこそ店のコンセプトである「つくる人を応援する」とは矛盾してしまうのではないか? そういう結論に至りました。業界慣例でやっている消費者の短期的メリットを、「あえてやらない戦略」というのも一つのチャレンジです。

40万冊から5000冊をキュレーションする作業

後述しますが、このお店は立ち上げの目的がそもそも営利追求のためのものではありません。例えば、2,000円以上の本をお買い上げ頂いたお客様に、600円のカフェラテやハンドドリップ・コーヒーを無料でご提供するというサービスがあります。利幅が22%僅かという出版小売業態と、回転率・客単価を上げるべきだという飲食店の常識を完全に無視しています。どうなるかまだ判断するには時期尚早ですが、お客様には好評いただいています。この辺りのビジネスモデルは、しばらくPDCAサイクルを回しながら考えていきます。少なくともテナント契約満了と、東京オリンピック開催の2020年までは、ちゃんと毎月黒字を出しながらやっていくつもりです。

選書コンセプトは先程言った通り「つくるを考える」。この方針に従って、日販さんから頂いた約40万タイトルのデータと2週間にらめっこして、店内の初期在庫となる5000タイトルを選書しました。これは自分の人生の中で、過去最大のキュレーションという行為だったように思います。「◯◯な人にお勧めの10冊」みたいなブログ記事、今なら何本でも書けそう。笑

「BOOK LAB TOKYO」のコーヒースタンドでは、高品質なコーヒー豆を新鮮な状態で、ハンドドリップの形態で1杯ずつ丁寧に抽出して提供しています。5種類ほどのシングルオリジンのスペシャリティコーヒーの豆を、時期ごとに変えながら店頭に出しています。代官山に新しい店舗ができる「私立珈琲小学校」の吉田先生に、厳選されたロースターさんを教えていただいたり、キッチンの設計からスタッフの研修まで、全面的に監修していただいています。

grey 渋谷に新しい本屋を作りました。

コーヒースタンドは、ハンドドリップのほか、ラ・マルゾッコのエスプレッソマシンを使っています。

 

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BOOK LAB TOKYOには「書く人」「描く人」のための席があります。執筆、プログラミング、イラストなど描く・書くに関することであればご利用頂ける特別なスペースです。

場所は、ベンチャー密集地の渋谷・道玄坂「新大宗ビル」の2F。新大宗ビルは、HiveShibuya、East Ventures、コロプラネクストのVC支援先の企業、TECH::CAMPの渋谷教室など、数多くのベンチャー企業が入っています。もともとはサイバーエージェントのAmeba Studioがあったテナントを改装し、書店に生まれ変わりました。

6名のワークショップから、80名規模までの貸切イベントにも対応しているお店で、おかげさまでオープン以来、たくさんお問い合わせいただいています。通常イベント以外にも、行政・自治体の方からテレビ局で収録場所としてのお問い合わせまで様々です。

ここ数年間で、たくさんのコンセプト書店は増えましたが、どちらかというと「カルチャーの分野」「ライフスタイルの提案」「おとなのための消費喚起」を全面に押したものが多い印象を感じてきました。 ─ 渋谷区に住み、そして渋谷で働くひとりの25歳の起業家として、知らない本と出会い、クリエイティビティが刺激されるような本屋さんを作りたい、と強く思うようになりました。初めて何かを作ったときに感じた心の感動を、いつでも思い出せる場所であるような空間です。自分たちのオフィスで何冊もの技術書やデザイン本をまとめ買いしていたら「これ、本屋さん始めたほうが早いんじゃない?(苦笑) 」そんなやり取りもありました。賛同していただいた外部の投資家、エンジニア、デザイナー、クリエイター、アーティストの手によって、実際に書店という形で実現することができました。

2週間で1000杯以上のコーヒーと、300冊くらいの本を売って、ようやく筆を執ることができる感じになりました。あっという間の2週間でした。一番忙しかった頃の数日間の生活スタイルは、朝7時30分に鍵を開けて朝番スタッフと一緒に準備をし、10時かお昼過ぎにLabitオフィスに移動してアプリ開発の仕事やMTG、夜20時に書店に戻ってきて24時に締め作業。1時過ぎに帰って寝て、次の日また7時に起きるといった感じでした。

grey 渋谷に新しい本屋を作りました。

2016年5月に発表した店内イメージCG

オープン1ヶ月前からアルバイト求人サイトに掲載したところ、当初想定していた数の6倍、300名弱の応募がありました(途中で掲載中断するほどでした)。1週間くらい毎日30人ずつと面接していて、オープン時には13名のスタッフでスタートを切ることができました。

オーナーの嗜好が全面に出ている小さな本屋でも無く、とはいえ沢山の本が探せて話題書がどっさり積んである大型書店でもありません。ここは、渋谷の街(道玄坂)を行き交う人たちにとって、1年後には、ごく当たり前のように存在している街の中型書店であってほしい、と願っています。昨年1年間で発刊された新刊のタイトル数は、なんと76,445タイトルもあるのです。はてブのホットエントリ記事どころではなく、毎日200冊以上も新しく出版されている膨大な本の中から、情報感度の高い渋谷エリアの皆さんに手にとって頂きたい本を、毎日棚に並べていきます。

この書店をプロデュースすることになった直接のきっかけは、Labit創業時からVC・エンジェルとして支援していただいたネットエイジの西川潔さんです。Labitの新規事業というわけではなく、西川さんとの個人的な関わり、打ち合わせの中から生まれたプロジェクトになりました。西川さんは1990年代後半に「渋谷ビットバレー」という言葉を生み出し、世代が一回りした現在もなお、好奇心を持ち続けて若い起業家やクリエイターを応援している個人投資家です。彼があるとき発した「普通の投資以外のことで、何か若い人やクリエイターの役に立つ良いアイデアないかなぁ?」という質問が、このプロジェクトの全てのきっかけとなりました。僕はいくつかのプランを提案したあとに「いま大規模な再開発が進んでいる渋谷に、新しい本屋さんを作るというのはどうですか?」と尋ねました。数分後には、どんな本屋さんだったら、満足してもらえるものになるか?という二人のディスカッションが始まり、毎月1回会うときに少しずつ企画を温めていたのです。西川さんからは出版業界の関係者を招いたオープニングのレセプションパーティに言葉を寄せて頂き、「この出版不況のご時世に書店を始めるなんて、クレイジーとしか思えない」と会場から笑いが溢れるコメントを頂きましたが、「でも時代の流れで何かを変えるのは、普通は誰もが考えないような、そういう気持ちなんです」と締めて頂けました。身が引き締まる思いです。

grey 渋谷に新しい本屋を作りました。

もちろん起業家としての仕事も続けています。今後は書店には週に3-4回くらいの頻度で、2-3時間ずついることになると思います(徒歩10分ちょっとなので)。Labitのヘッドクォーターは2014年から桜丘のオフィスにあり、2期連続のM&Aの経験を経て、この3〜4ヶ月くらいで7名の新メンバーが増えました。まもなく公開を予定している本特化のCtoCフリマアプリ「ブクマ」の開発・運営体制は、同じ本繋がりということで、BOOK LAB TOKYOの事務所スペース内にデスクを置いて、間借りベンチャーっぽい雰囲気から一気に駆け上がりたいなぁ、と考えています。今のLabitには、カナダ人が2人いて、11歳からプログラミング中毒のエンジニア1人、Apple Storeで6年働いていたデザイナー1人がいます。彼らのキャラクターは面白く、会社に新しい風を吹かせてくれました。

書店はテナント事業部という形で完全に独立採算する形をとっており、全体で25名くらいの所帯になりました。ゲームエイトをGunosyに売却したのが昨年12月で、そのときグループ全体で35名くらいから一気に5名まで減りましたので、その後の6ヶ月間でまた同じ規模感のチームになってきました。

気づけば、2012年10月のリクルートからのファンディング以降、Labitは資金調達をしてなかったです(M&Aで資金を増やしてきました)。資金調達額よりも今年払った法人税のほうが多いじゃんみたいな状態になってしまいましたが、この夏にリリースする2つの事業(1つはブクマで、もう1つはまだ未発表)で1桁上の成長をしたいと思っています。

7/14(木)19:00〜 (直近ですが!) 「BOOK LAB TOKYO – 書店スタートアップの舞台裏」というイベントを実施予定です。よかったらぜひお越しください。

BOOK LAB TOKYO 公式サイト http://booklabtokyo.com
BOOK LAB TOKYO Twitter @BOOKLABTOKYO

こちらの記事で、写真多数使って取材していただきました。ぜひ合わせてご覧ください。
渋谷道玄坂にオープンする書店「BOOK LAB TOKYO」に行って見た! – webDICE
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