スタートアップ・バイブル

先月、8月9日〜8月16日のサンフランシスコ・シリコンバレー滞在中、サンノゼにある Fenox Venture Capital社 を訪問してきました。そこで代表のAnis Uzzamanさんとお会いし、Labitが取り組んでいることや、日本とシリコンバレーのスタートアップ環境について、意見交換をしてきました。

ちょうど本日、9月6日にAnisさんが日本語で書き下ろした本『スタートアップ・バイブル – シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた』が出版されるということで、先駆けて原稿をいただいて、帰国フライトの10時間の空の上で、iPad miniで読みきりました。ちょうど昨夜は「シリコンバレー流のイノベーション創出」というイベントが都内で、来場者全員にこの本が配布されたようです。僕は参加できなかったのですが、Labitのアルバイトの学生が一人が、行ってきてくれました。

『スタートアップ・バイブル – シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた』

本書は、スタートアップに関する基本的知識が、網羅的に書かれています。資本政策、プロダクト、チームビルディングなど、それぞれの領域に特化した専門書や、企業ごとの創業エピソード本などは、すでに多数あるものの、日本語の情報において、スタートアップが知っておくべき前提知識が網羅されている本が少ない中で、その名の通り「バイブル」を目指したと、Anisさんはおっしゃっていました。

  • 「日本人向けに書かれた『教科書』。この本から、はじめよう」三木谷浩史 (楽天 代表取締役)
  • 「どうやって世界で戦える会社をつくるか。世界標準の起業の方法が詰まった一冊だ」岩瀬大輔 (ライフネット生命保険 代表取締役)
  • 日本の起業家は、今すぐにでも動き出さなければなりません。私が今この時期に本書を執筆した理由は、「今なら日本が世界で勝つチャンスがある」からです。スタートの時期が遅くなればなるほど、チャンスはどんどん減っていきます。――著者

Anisさんが実際に関わり、投資・成長をサポートした西海岸のスタートアップの実例も載っているため、起業についてのイメージを膨らませるのに最適な1冊ではないかと思いました。僕も普段から「起業したい」という多くの学生からメールを頂いたりしていますが、そのときはぜひ、この本の一読を薦めたいと思います。

日本に留学して博士課程まで進み、Silicon Valley でベンチャーキャピタルを立ち上げたAnisさんですが、「日本に対して、心から感謝している」という前書きがあるように、一冊の本を通して「日本を純粋に応援したい」という想いが、とても伝わってくる文章でした。

本日(2013年9月6日)発売です。興味ある方は、ぜひ読んでみてください。